ロート製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役会長兼社長:山田邦雄)は、熱帯フルーツのグァバ等に含まれる「アピゲニン」のマイクログリアへの作用について研究を行い、アピゲニンがマイクログリアの活性化を抑制する新たなメカニズムを発見しました。網膜での炎症はマイクログリアの活性化が悪化要因の一つと言われています。研究の結果、アピゲニンは転写因子であるEts2の発現を抑制することで、マイクログリアの活性を抑えることが新たに分かりました。また、グァバ葉抽出物にもマイクログリア活性化を抑制する効果を確認しました(特許出願済:特願2019-086656)。本研究成果は、ARVO 2019 Annual Meeting(2019年4月28日~5月2日、バンクーバーにて開催)で発表しました。
アピゲニンについて
アピゲニンはグァバ、セロリ、パセリ等多くの植物に含まれるフラボノイドです(フラボノイドはポリフェノールの一種)。近年、抗酸化作用や抗がん作用など、様々な作用のある成分として注目を集めています。
考察
今回の結果から、アピゲニンはEts2の発現を制御することで、miR-155の遺伝子発現を抑制することが確認できました。アピゲニンの含有植物であるグァバ葉抽出物も同様に活性化したマイクログリアにおいて炎症性サイトカインの発現を抑制することを発見しました。アピゲニンやグァバ葉抽出物を含む商品には、マイクログリアが活性化することで生じる網膜炎症の予防や治療効果が期待されます。
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と、グアバ葉に含まれる「アピゲニン」ががんだけではなく網膜炎症にも効くんですね。
また、アピゲニンやLPSのように抽出された単体原液とただのグアバ葉抽出物(いろいろな成分や不純物も含む)を比べてもこんなに効果があるとはびっくりです。また、グアバ葉から多くのアピゲニンが抽出できることからもこのくらいの割合でグアバ葉にアピゲニンが含まれているということは頼もしい結果です。
2018年に九大でグアバの成分について目利き調査をしていただきましたが、2019ねん、2020年と新しくグアバの成分について、とくにがんについての海外論文がたくさん出てきています。
グアバに注目があつまってきましたね!